Metropolis
「ねぇ亜梨ちゃん・・・結界みたいのはった方がいいかな?」
歩いている途中杏が亜梨馬に語りかけた。
「・・・確かに結界があった方が安全ではあるが、その分行動範囲が限られてある意味危険になるんじゃないか?」
「そっか・・・戦いになったら、はるとかは?」
「いや・・・ますます戦闘中ははらない方がいい・・・動きにくくなるしな・・・」
「そっか・・・」
そんな二人の会話を聞いて、戒厘が梅流の耳に何かを呟いた。
「え?うん・・・あ、そっか!!そうだねきっと!!」
「なにを言ったんだ戒厘?」
「秘密で〜す♪ねぇ梅流ちゃん?」
「ねぇ厘ちゃん♪」
「お前達なぁ・・・」
「まぁまぁ亜梨ちゃんそういらいらしないで・・・」
杏が亜梨馬をなだめている。
「そうですよ亜梨ちゃん。あんまりいらいらする寿命縮みますよ?」
「・・・誰が一番イライラさせてる?」
「あれ?僕ですか?やだなぁ亜梨ちゃん!旅はもっと楽しく行かなくちゃ♪」
「・・・胃が痛くなってきた・・・(汗)」
「大丈夫亜梨ちゃん?回復してあげようか?」
「大丈夫亜梨姉?」
「大丈夫だ杏、梅流・・・いまいち戒厘の性格が掴めないだけだから・・・(苦笑)」
「で?戒厘ちゃんさっきめるめるに何を言ったの?」
「ん?秘密です♪大した事じゃないから気にしないでください杏ちゃん。
あ、それより、戦闘中危なそうだったら結界お願いしますね杏ちゃん。」
「え・・・?うん分かった・・・」
「だから・・・!」
「大丈夫ですよ亜梨ちゃん・・・僕が杏ちゃんの援護しますから。」
「・・・分かった・・・」
一瞬だけ見せた戒厘の真面目な表情と言葉に亜梨馬は何かを納得したようだった。
「なんか私だけ話し見えてないんだけど・・・?」
「あのね・・・亜梨姉、あんなこと言ってるけど、
実は無防備になる杏が心配だから結界をはらなくていいって言ったんじゃないかって厘ちゃんが・・・」
「梅流!!余計な事言わなくていい!!」
「あ、そうなの亜梨ちゃん!!ありがとう!!」
「・・・亜梨ちゃん顔ちょっと赤いですよ・・・?」
「うるさい戒厘!!!」
四人はそれぞれ周囲に気を配りながらも戒厘と亜梨馬の会話に一瞬だけ和んだ。
書きこみ日・・・2001/12/03
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